本選手権初出場ながら連日好スコアをマークしてきた水石琢哉(中央大学1年)。首位と2打差の3位タイで迎えた最終ラウンドも、5バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの70とスコアを伸ばして、通算11アンダーパーで3位入賞を果たした。
この日の水石は、4番で残り130ヤードのセカンドショットを9番アイアンで2メートルにつけると、得意のパッティングでこれを沈めてバーディを先行させる。5番をボギーとしたものの、9番でもバーディを奪って前半を35。後半も10番でバーディを決めて、「14番までは、楽にプレー出来た」とパーを積み重ねた水石に、ミスが出たのは15番だった。ティーショットを右にプッシュアウトする
と、ラフからのセカンドショットは左へのミスでOB。このホールをダブルボギーとしてしまった。しかし、直後の16番(パー3)で3メートル、18番でもバーディを沈めて、この日2アンダーパーをマークした。
「15番のダブルボギーで一気に苦しいプレーとなりましたが、すぐにバーディを取り返せた。最後のバーディでミスを帳消しに出来たし、自分が成長していることを実感した」と笑顔を見せる。「初めての4日間競技で、最後まで崩れることなくプレーが出来た。凄く実りのある夏を過ごせました」と充実感に浸っていた。しかも、並み居る先輩とのプレーで、自分の課題も明確になった。「まず、体力不足。そして飛距離不足を痛感しました。特に下半身を鍛えないと」と話すと、得意のアプローチにも「まだまだ対応力が足りません。色んな芝種でアプローチを磨いて、もっと上手くならないと」3位入賞に満足することなく、さらなる高みを目指して練習を積んでいくつもりだ。
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