初出場となった2009年大会で2位、今年の関東女子学生では3位と着実に成長を続けている柳澤美冴(法政大学3年)。3度目の挑戦となる本年は、第1ラウンドで3バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの75でホールアウト。首位と2打差の2位タイにつけ、3度目の正直に向けて好スタートを切った。
「練習ラウンドをして、このコースでは1番から9番までにどれだけスコアを伸ばせるかが鍵」と踏んでスタートした柳澤。ショットが好調な柳澤は、思惑通り2番で4メートル、4番ではカラーからのバーディパットをねじ込んで見せた。8番でティーショットを右の林に打ち込むミスでボギーを叩いたものの、前半を1アンダーパーで終え、「
貯金も出来たし、いい内容のゴルフが出来た」と振り返る。唯一の不安は、「パッティングのタッチも合っていたけれど、チャンスなのに入りそうで入らない」グリーン上にあった。
その不安の影は10番ホールから現実のものとなる。このホールで3パットのミスでボギーを叩くと、11番(パー3)では、ティーショットを「隣のホールに打ち込みそうなほど」の左へのミスで、ダブルボギーを叩いてしまった。「11番のミスが大きかった」柳澤は、13番、15番でも3パットでボギーを叩いてしまった。17番で後半初バーディを決め、最後18番(パー5)も2メートルのバーディチャンスを迎えるも、これを外してパー。「ミスもあったし、パットも決まらないし…後半は、ストレスがたまるプレーでした」とため息をつく。
しかし、トップとの差は、僅かに2ストロークの2位タイグループにつけていることを知ると、「ショットの調子は悪くありませんから、今日の3パットのミスをなくせば、アンダーパーも出せる」と、気合を入れなおしていた。
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