本選手権初出場の東葵(熊本県立大学2年)が健闘を見せた。首位と3打差の4位タイでスタートした東は、「優勝を狙って」1番ホールをティーオフした。しかし、昨日までのショットの冴えが見られない東は、2番から3連続ボギーで優勝争いから後退。8、9番で連続バーディを決めたものの、後半もスコアを落として、この日2バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの76でホールアウト。それでも通算11オーバーパーで6位で自身初の全国大会を納得の順位で終えた。
「初めての54ホールの競技。トラブルもあったし、体力的にも大変だった」と苦笑いの東だが、「苦しさ半分、楽しさ半分です」と充実感を漂わせる。10歳でゴルフを始めた
東は、14歳のときに一度ゴルフから離れた。ゴルフを再開したのは、大学入学後。約6年のブランクを経て、1年間の練習で全国大会出場を果たしたことは、秘めた才能を感じさせる。「大学に進学して、伊藤克展プロに出会って。もう一度趣味としてゴルフを始めた」という東だが、ここに来て自分の将来を「やっぱり、プロになりたい」と定めたという。
「ゴルフを再開して1年で、こんな舞台に立てて。不安のほうが大きかったけれど、ここまでやれた。周りの方からも、ゴルフをするならプロを目指せと言われて」俄然、やる気になったという。大きな目標に向かって、本格的な一歩を踏み出したこれからの東の活躍に注目だ。
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