いきなり1番でダブルボギースタートとなった佐藤千紘(明治大学2年)は、しかし慌てなかった。そのホールで首位の柳澤美冴がバーディを獲り、その時点で5打差となってしまったが、「仕方ない。まだ17ホール残っている」と気落ちはしていなかった。
5番で3メートルの下りのスライスラインを沈め、バーディ。差を一打つめた。しかし、次の6番で柳澤がバーディを奪い、2人の差はまた5打に開く。ところが、インに入って10、11番と柳澤が連続ボギーを叩き、13番でもボギーを叩いた。佐藤は10番こそボギーを打ったものの、その後はパーを続け、これで3打差まで詰め寄ったのだ
しかし、そこからは差を詰めていくことが
出来ない。佐藤は最終18番でカラーからチップイン・バーディを奪ったものの「追いつけなかった」と結局、通算7オーバーパーでホールアウトした。「アンダーパーで回りたかったので、達成できずに残念でした」と肩を落す。
それでも優勝した柳澤との技術的な差は「感じなかった」。佐藤はこれまでに「全国的な大会では上位にきたことがなく、昨年の日本女子学生で15位に入ったのが最高」だったが、「メンタルな面も含めて、すべての面を強くしていけば勝てる」と自信をつけた。本当は同じ大学の先輩である「櫻井勝之さんに続きたかった。昨年の大会(日本学生)で優勝しているし」、7月の日本アマチュアゴルフ選手権競技でも優勝しているからだ。櫻井を「目標としている方の一人なので」と慕う。
このあとは9月のリーグ戦を戦うことになる。「次は学校のために戦います」と目標を次の戦いに見据えていた。
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