第2ラウンドを終えて優勝経験者が上位を占めている今年の日本ミッドアマ。その中で初出場の矢吹龍一(水戸グリーン)が通算3アンダーパーの2位タイと健闘を続けている。1アンダーパーの6位タイでスタートした矢吹は、2番でアプローチを寄せきれずボギーが先行したものの、好調なショットで3番は残り100ヤードを1メートルにつけてバーディ。9番(パー5)でもスコアを伸ばすと、ハーフターン直後の10番で2打目を1メートルにつけてこの日3つ目のバーディを奪った。その後は「ピンチらしいピンチも無く」手堅くパーを積み重ねて、逆転初優勝も狙える位置につけた。「いやぁ、初出場ですから。優勝なんて」と苦笑いを見せる矢吹。「明日は、パープレーを目標に、狙いは来年のシードがもらえる10位以内で」と現実的な目標を口にした。
高校時代からゴルフ部で腕を磨いた矢吹は、日本体育大学でもゴルフを続け、今年のワールドカップ代表でパナソニックオープン優勝の平塚哲二と同じ釜の飯を食べて鍛錬を続けた、社会人になると、26歳のときに新聞社主催の関東大会で優勝を果たしたのを機に、事業に専念。競技ゴルフからは距離を置いて仕事に集中したという。それでもゴルフは趣味として続け、36歳になった4年前に自ら練習場をオープンして、再び競技ゴルフの世界へと復帰してきた。競技ゴルフの楽しさを満喫しているような矢吹。明日の健闘も祈りたい。
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