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[国際競技]
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JGA National Team Official Supplier |
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【本大会日本人最高位12位Tの小西は反省しきり】 |
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小西健太(瀬戸内高校2年)は、スタート前の練習場で、アイアンショットに確かな手ごたえを感じていた。「このショットの調子なら、今日は5つバーディを獲ろう」そう心に決め最終ラウンドのスタートを切った。
1番(Par4)、6アイアンでのセカンドショットはきれいな放物線を描き、ピンハイに止まった。小西は、このショットの精度と距離感で目標バーディ数を5から7つに変更した。
1番、2番をパーとし、3番(Par 5)を2オン2パットで1つ目のバーディを奪い、6番で7mのバーディパットをねじ込みペースをつかむと、「2日間、本当に4~5mのパットがギリギリ入らなかったので、今日はその分を帳消しにする
ほどよく入った。」というように、8番で4m、9番で5mのバーディパットを沈め前半を4バーディ、ノーボギーの4アンダーで折り返した。
後半に入っても、小西の勢いは止まらない。13番で4mのバーディパットをど真ん中から沈めると、続く14番(Par5)でも、ピンまで20ヤードアプローチを5mショートしてしまうが、好調なパッティングでこのホールもバーディとし、6アンダーまでスコアを伸ばし終盤を迎えた。
目標の7つ目のバーディを、チャンスホールの16番(Par5)で狙った小西。ティショットをフェアウェイセンターに置くも、ボールは不運にもディポットの中。止むを得ずセカンドショットをレイアップし、サードショットをピン横5mにつけるも決めきれずこのホールパーにしてしまうと、今まで持続してきた小西の集中力に僅かながら緩みが生じると同時に、今まで蓄積してきた疲労が一気に小西を襲った。
続く17番で、「急に足がおかしくなった。体全体がパワーダウンしてしまった感じで力が入りづらくなった。」というティショットは、左に引っ掛けラフへ、左下がりの残り166ヤードの2打目は、ラフがクラブに絡まり、足の踏ん張りも効かず、グリーン手前20ヤードにショート。3打目のアプローチを2mにつけるも、パーパットはカップにかすりもせず通過してしまった。この日初ボギーをたたいた小西は、疲労困憊の体に気合を入れ直すが、最終18番でもティショットを右にふかしてラフに入れてしまい、2打目をピン手前12m乗せるも、2mのパーパットを外してしまい、3パットのボギーで大会を終えた。最後は心身ともに力尽きた形に終わった小西ではあったが、この日6バーディ、2ボギーの4アンダー、68の本大会ベストスコアをマークし、通算18オーバー・234で本大会日本人最高位となる12位タイまで順位を上げ、昨年のジュニアオープンチャンピオンとしての意地を見せた。
3度目の英国リンクスでの試合を終えて小西は、「今日はアンダーがでましたが、やっぱり風が吹いてのリンクスですから・・・・。3試合目なのに、第1、第2ラウンドで80すらきれなかった。本当の英国の環境の中では全く戦えないのこと痛感しました。」と反省しきり。「強風の中でもぶれないでスイングや、パッティングでも思い通りのストロークができたりなど、スコア以外の部分では自分なりに手ごたえもあったし、毎日トレーニングしてきたことは無駄ではないことは実感できた。でも結果がすべてですから・・。」と必死に前を向こうとするも、大会に向けて万全の準備で臨んだだけに・・今回の結果を受けいれるには少し時間がかかりそうだ。最後に「この貴重な経験を無駄にしないで、これを機に真剣に将来の自分のゴルフのビジョンを考えたいと思います。」と決意を語った。
昨年ジュニアオープンを制し、日本ジュニアタイトルを1年生で獲得した小西。ナショナルチーム内でも、今年の活躍を最も期待されたメンバーの一人であったが、日本アマでは予選落ち、日本ジュニアでも振るわず、ノムラカップの代表選手にも選抜されず、大きな試練を迎えている。この苦境を受け入れ、小西が、自身の描くビジョンの実現向けて走り出した時、今大会の大敗は小西にとって大きな原動力になるだろう。
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