本選手権で絶対王者ともいえる強さを見せつける三木。しかし、他の選手も大会5連覇を阻止せんと虎視眈々と逆転を狙っている。
3打差の2位タイにつけている松本きよみ(下関ゴールデン)は、昨年大会5位タイの雪辱に燃えている。この日の松本は、「ショットが曲がって…」とショットに苦しんだが、要所のパットを沈める粘りのプレーで2ボギーの76にスコアをまとめた。「このコースはフェアウェイが狭いし、ラフも厳しい。本当に難しいです」と話すが、「今日の内容は満足」と納得の表情。「三木さんに勝ちたい」という熱い気持ちを「でも、自分なりのプレーが出来れば」とクールな言葉に隠した。
首位と4打差の4位タイグル
ープにつけた北原治美(名古屋グリーン)は、今日のスコアを「ラッキーだった」と振り返る。前半は1ボギー・1ダブルボギーの40で終えた北原は、後半10、11番で連続ボギーを叩く。しかし、このボギーは「ミスもあったし、納得のボギーで、すぐに気持ちを切り替えられた」という。その通り、12番(パー5)で残り20ヤードのアプローチをサンドウェッジで直接放り込むチップイン・バーディを決めると、15番では下りでスライスラインの10メートル以上もあるバーディパットが決まる。16番こそボギーを叩いたが、17番も2.5メートルをねじ込んで、後半はイーブンパーにスコアをまとめて、4位タイに食い込んだ。「フェアウェイも狭いし、難しいコース」と嘆く北原だが、その難易度の高さが、逆に「必死にプレーすることになって、集中できている」と好スコアに繋がった。「今日のスコアは10年に1回ですよ」と謙遜する北原だが、2010年の中部女子シニア優勝など、その実力は折り紙つきだ。2004年大会で残した本選手権自身最高順位となる17位タイを更新するだけでなく、逆転初優勝も期待したい。
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