連覇を狙う比嘉真美子が、2日目も順調にスコアを伸ばして2日間10アンダーでメダリストになるとともにマッチプレー進出を決めた。比嘉にとっては、初のメダリストなのだが、この件に関しては、意外にそっけない反応だった。第一の目標が連覇であることを考えれば、ここまでの2日間は、通過点でしかないのであろう。
「それよりも…」と比嘉は話題を転じた。「この2日間では、自分に別のテーマを与えていました。それは、ノーボギーのラウンドです。マッチプレーからが本当の戦いだと思っているので、そこに向けていいスタートを切れるように準備することを心掛けたことからくるテーマでした」
そのテーマはクリアした。2日間
で10バーディー。それが、そのままスコアとなった。でも、比嘉は納得していなかった。それというのも、この2日間のゴルフの内容が違い過ぎていたからだ。
「第1日はショットがよくて、パッティングはそこそこ…というゴルフでした。きょうも、同じゴルフなら安定しているといえるのでしょうが、実際はショットが悪くて、ティーショットが曲がりっぱなしでした。パッティングに助けられての6アンダーです。どちらが自分のゴルフなのかわからない。それが、ちょっと不満なんです」
自分のプレースタイルの確立。今シーズン取り組んできた大きなテーマのひとつだった。だが、2日間異なるプレースタイルであってもビッグスコアを叩き出せたことにプレースタイルの幅が広がったというとらえ方もできる。
「2日間のプレーをもう一度振り返ってみます。その後は、体も心も休めて明日からの戦いに備えます」
昨年は2日間のストロークプレーでは目立たないように、マッチプレーで爆発していくという戦略で臨み、実際にマッチプレーでは圧倒的強さで勝ち抜けていった。今年は、最初から目立つポジションにいる。ひょっとすると、藤本麻子(2009年大会)以来のメダリスト&優勝という完全制覇を狙っているのだろうか。
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