2日間のストロークプレーを4位タイで通過し、2010年大会以来2度目のマッチプレー進出を決めた高橋恵。1回戦の相手は、プレーオフの末に辛くも32人に滑り込んだ田口晴菜だった。
この試合は一進一退の接戦となった。2番で田口がリードを奪うも直後の3番で高橋が取り返す。9番で高橋がバーディを奪い1upとして後半に進んだが、「ホールを取られたらすぐに取り返して…でも、お互いにチャンスはあったのに、決め切れなくて」とリードにも心の内は複雑だった。昨日まではショットが好調なショットでスコアを伸ばしていたのに、「マッチプレーになったら左へのミスばかり」という調子も不安要素としてあったという。その不安が
的中したのか、10番で田口が取り返しオールスクウェア。14番で高橋が再びリードを奪うが、15番で高橋がボギーを叩いて、三度オールスクウェア。16番はお互いバーディを奪って譲らなかったものの、17番、18番を田口が奪って、田口が2upで勝利を収め、高橋はベスト32の壁を破ることが出来なかった。
「ティーショットがどうしても左のミスばかりで…パットもタッチが強く入ってしまったのか、オーバー目ばかりで、厳しいパーパットを残してしまった」と悔しさを噛み殺す。「どうして、こんなにショットの調子が変わるのか…マッチプレーだと目の前の相手に勝たなくてはいけないという気持ちが強く出て、力みがでてしまうのか…」勝利を目前にしての逆転負けにマッチ終了直後は茫然自失の体だった高橋だが、「マッチプレーの戦い方も勉強になった。相手を気にせず、自分のプレーをすることが出来れば、来年こそは…」と次の日本女子アマに雪辱を誓った。
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