愛知カンツリー倶楽部の地元中部地区から日本女子アマ出場を果たし、期待を集めていた松田唯里(芦原)。ストロークプレーを23位タイで通過し、1回戦の相手は強豪、城間絵梨(福岡レイクサイド)となった。「自分では準決勝のつもりで戦った」という1回戦で、松田は脅威の粘りを見せた。
16番を終えて城間に2downを喫し、崖っぷちに立たされた松田は、17、18番を連続で奪い、エキストラホールに持ち込み大逆転劇を演じて2回戦進出を決めた。その2回戦は、篠原真里亜(湯布院)との対戦。「正直、1回戦の城間さんは、先輩でもあるし、挑戦者の気持ちで戦うことが出来たので、気持ち的には楽だった。でも、篠原さんは凄い
選手だと知っていたけれど、年下だし、自分が迎え撃つという立場になってしまうような感じもあって、難しい相手だった」と振り返るとおり、前半で3downのリードを奪われてしまう。
「前半はパットも決まらない上に、雨も強くなって集中力を欠いてしまった」と悔やむ松田。それでも、15番のパーセーブで2downに戻すと、16番でバーディを決めて1downまで盛り返す。1回戦の逆転劇が再現されるかと周囲の期待を集めた松田だったが、「差は縮められたけれど、1回も自分に流れが来ていると感じた場面はなかった。もう少しエンジンがかかるのが早ければ、エキストラホールまで持ち込めたと思いますが…」と、自分の調子は最後まで上がらず、ベスト16で姿を消した。
「地元開催の日本女子アマで期するものはあったし、昨年のベスト8を上回りたかったけれど」と悔しさをにじませる松田。それでも、「今日の結果は結果として受け止めます。でも、昨年より成長している自分を実感できた」と充実感も漂わせる。「最後まで諦めずに粘り強くプレー出来たこと、メンタルは絶対に今年は成長できた」という手ごたえも得た。心残りは、「中部勢では、マッチプレーに3人が残れて、出来れば3人全員でベスト8に残りたかった」ということだけか。
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