クォリファイングラウンドを9アンダーパーの2位で突破してマッチプレーに進んだ松原由美(朽木)。小学5年生での初出場から4年連続出場で中学2年生になった今大会が、初のマッチプレー進出でもあった。
「とにかくマッチプレーの戦い方はわからないので、自分のペースでプレーするようにしました。やっぱり、緊張しました。とっても楽しむという気分ではありませんでした」。
1回戦で三ケ島かな(茜)を接戦の末に2and1でくだすと、2回戦では境原茉紀(リージャスクレスト)との顔合わせとなった。「1回戦からパッティングのタッチが合わなかった」と自分のプレーを振り返った松原は、自滅を避けてメリハリのあるプレ
ーを心掛けていた。「ラフに入れたときはもちろん、フェアウェイからでも距離がある状況では、ピンから離れても安全なところに乗せて、パットも無理に入れにいくのではなく確実に距離を合わせていく。フェアウェイからショートアイアンで打てるときは積極的に狙っていく。そういうメリハリのきいたゴルフをしていこうと思っていました」。
中学2年生の、それもマッチプレー初体験の松原が、そんな戦略を考えていたのである。2番の勝ちを4番で取り返されてオールスクウェアで迎えた6番ホール。ここは安全策でパーだったが、相手の境原がボギーにして1up。8番では、積極的に狙ってバーディを奪い、ここで2up。続く9番を境原のバーディで失ったものの、そこからはパーでしのいで優位をキープしたまま16、17番を連取して3and1の勝利をおさめた。
「明日の天気はどうなのでしょう? それに合わせたプレーも考えておかないと…」。
この中学2年生、あくまでも落ち着いている。
|