鈴木愛(倉吉)に2upで勝利して臨んだ2回戦。堀琴音(兵庫県連盟)の相手はナショナルチームで一緒の大城美南海(守礼)。昨年大会のメダリストだ。
8番までに2upとペースをつかんだかに見えた堀だったが、9、10番と続いたパー5ホールを立て続けに落としてオールスクウェアに。アップしてはオールスクウェアに戻される流れで、15番では、このマッチ3度目のオールスクウェアとなった。ここで、堀は、勝負にでた。レインウェアを上下とも脱ぎ捨てて16番パー3のティーインググラウンドに立つと、ピン左10メートルに1オンさせた。これを1発で沈めるバーディでリードした。さらに17番パー4の第2打を7番ウッドで狙い
打ちして3メートルに。これもしっかり決めて一気に勝負をつけた。
実は堀、この大会にはメダリストになるつもりで臨んでいた。ところが第1日に1オーバーパーの75と出遅れた。第2日には、ショット、パットを修正して5アンダーパー69をマークしたものの、メダリストには遠く届かなかった。「でも、5アンダーパーのゴルフができたことで、自分に自信が持てたし、マッチプレーを迎えるのが楽しくなりました」
この69が、堀の気持ちを支えた。そして、もうひとつ堀が感謝の言葉をもらしたのがナショナルチームでの経験であった。「トレーニング方法も教えていただいたし、1月にはオーストラリア、5月にはトルコでの競技も経験させてもらいました。トレーニング量、練習量が増えて、ドライバーショットの飛距離も少し伸びたし、体力もついたと思います。きょうも、2ラウンド目(2回戦)の終盤になって、まだバーディをとれる体力が残っていたことが、また自信になりました」
昨年は、1回戦敗退で口惜しい思いをしている。今大会では心身ともに充実して、長丁場を戦い抜く気構えもできている。
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