中学2年生13歳での史上最年少優勝記録更新の期待がかかっていた松原由美(朽木)。切れ味鋭いショットが持ち味の松原だったが、4日間で6ラウンド目となる準決勝は、苦戦のプレーとなった。準決勝の相手は、堀琴音(兵庫県連盟)と23ホールの熱戦の末に勝ちあがってきた森田遥(坂出)。
先手を取ったのは、森田だった。1番ホールでバーディを奪うと、4番のボギーでオールスクウェアとなったものの、6、7番の連続バーディで松原を突き放す。なんとか食い下がりたい松原だったが、8.8メートルの風にショットが乱される。「今日の風の影響からか、アイアンショットの距離感が合わなくて…」と反撃のチャンスすらうかがえない。
松原の生命線となるアイアンショットに狂いが生じれば、準々決勝で激戦を制した森田の勢いに飲み込まれてしまったのも合点がいく。後半も森田が2つのバーディを奪ったのに対して、松原は結局、準決勝で1つもバーディを奪うどころか、1度もリードすることも出来ずに、5and4で敗退した。「森田さんは、凄く上手で。自分がバーディを獲らなければいけなかったのに…完敗でした」と潔く勝者を讃えた松原。
初のマッチプレーに「目の前の相手のショット、パットを否応なく見せられて、その相手より1つでも良いスコアでプレーしなければならない。精神的にも体力的にも本当に疲れました」と、過酷な戦いを終えた松原は言葉を搾り出す。それでも、「明日の3位決定戦は、頑張りたい」と気合を入れなおす。史上最年少優勝記録の更新は成し遂げられなかったが、残されたもう1試合に全力を尽くす。
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