10番ホールからスタートした田村光正(東北福祉大3年)は、11番ボギー、12番バーディとスコアをイーブンパーに戻し、18番ホールの3打目を打つ前に、一時中断となった。幸いクラブハウスに近かったため、クラブハウスに戻って待機した。ウェアは強い雨のためにびしょぬれだったが、着替えを持っていなかったので、ロッカールームで乾かすことにした。ロッカーにはまだスタートしていない午後組の東北福祉大の選手がおり、談笑しながらプレー再開を待った。
56分間の中断の後、11時1分に再開した。仲間と話をして気分転換できたのがよかったのか、田村は18番残り160ヤードの3打目を7番アイアンで打ち、8メートルにオン。この長いバーディパットを沈め、1アンダーパーでハーフターンした。
後半は4番でバーディを獲り、それ以外はパーで収め、2アンダーパー・70でホールアウト。雨で球のランが出ないコンディションだったので、飛距離より「フェアウェイにおくことを心がけた。ショット、パットは調子がよかったので、プレーは安定していた」というようにゴルフの内容はよかったようだ。この日はバーディチャンスがほかにもあったが、「雨でピンポジションが難しく」パットを決められなかった。それでも、時折激しい雨が降る難しいコンディションの中、2アンダーパーで回れたことは「今日は絶対にアンダーパーで回りたい」と思っていただけに「上出来」と納得した様子だ。
「明日もアンダーパーで回ってメダリストを獲りたい。目標はマッチプレーの決勝戦に進むこと」と目線は最終日にむかっている。2009年に関西ジュニア優勝、2010年は関西アマに優勝し、昨年はナショナルチーム入りを果たした。着実にステップアップしている彼が今年、大きく羽ばたくことができるか?期待したい。
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