堀川未来夢(日本大学2年)は、第2ラウンドで6バーディ・2ボギーの4アンダーパー68をマークして通算5アンダーパーの3位タイでマッチプレー進出を決めた。
今年は関東アマチュアゴルフ選手権に優勝し、本選手権に駒を進め、傍からは順調に進んでいるように見える。ところが本人としては「試合に出られるかどうかもわからず」不安を抱えながらの出場だった。
先月の全国大学ゴルフ対抗戦(6/27~28北海道・オークウッドGC)の練習ラウンド中に右足をひねってしまい、結局試合には出られなかった。その後は治療に努めるも本選手権には痛み止めを服用し、かつテーピングもして挑み、プレー後にはアイシングも欠かせな
いような状態だ。当然練習ラウンドも9ホールしかこなせず、第1ラウンドはほとんどぶっつけ本番で挑む形になった。
だが、満身創痍の体で多くを望むことは無理と、安全にプレーしたのがよかったようだ。
第1ラウンドを71の後に、第2ラウンドで68をマークできた。「イーブンパーを基準に考えて、グリーンの真ん中を狙って、チャンスについたら」バーディを狙う作戦が功を奏した。
「ボギー覚悟のところで長いパーパットが入る」ラッキーもあり、この日は無欲の勝利といったところだ。
第3日からは勝ち進めば、1日にマッチプレー2試合をこなせなければならない。堀川にとってはきつい戦いが続くが「本当に出られるかどうかもわからなかったので、プレーできるだけでうれしい。マッチプレーも楽しみたい」と素直に喜ぶ。今日はとりあえず体を休めて、マッチプレーに備えてほしい。対戦相手は、劇的なチップイン・バーディーでプレーオフを勝ち抜いた竹内輝樹。明日の1回戦、文字通りの「怪我の功名」となるか。
|