大学生や高校生が出場選手の大半を占める、この大会で36歳の田中政佳が奮闘している。
田中は昨年の日本ミッドアマチュアゴルフ選手権競技に優勝し、この試合の出場資格を得た。第1ラウンドを1アンダーパー71で回り、マッチプレーに進むには「イーブンか1オーバーパー」と予測し、「必死で」プレーした。10番ホールからスタートし、いきなりバーディ発進と好スタートを切ったが、12番でボギーをたたき、前半をパープレーの36で終えた。
ここまでは予定通りだったが、2番でボギーをたたき、通算イーブンパーに後退してしまう。
この日は前日の強雨と打って変わって蒸し暑い日となり、容赦なく体力を消耗していく。体力的にはきつかったはずだが、それでもそこからはスコアを落とすこともなく、そのまま通算イーブンパーでホールアウトした。
第1ラウンドの成績を見ると「社会人で上位でがんばっているのが、田村(尚之)さん、高橋(雅也)さんと私の3人くらいしかいなかったので」、自分ががんばって何とかマッチプレーに進みたいという思いが強かった。「おっさんの意地を見せたる!」と意気軒昂、マッチプレー進出を決めたが、なんと1回戦の対戦相手は皮肉にも田村尚之だった。2人はいずれも日本ミッドアマチュアゴルフ選手権の覇者。田村は日本ミッドアマに大会最多の3勝しており、田中は昨年を含め2度のチャンピンに輝いている。社会人同士の対戦となったこのマッチの行方に注目したい。
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