ともにナショナルチームの対戦となった3位決定戦は、香妻陣一朗(日章学園高校3年)が小西健太を1upで下した。前日から断続的に強い雨が降り続いたにもかかわらず、香妻は「昨日より、思ったよりだいぶ速かった」グリーンにタッチをあわせるのに苦労した。この日はノーボギーと「そんなに悪くなかった」が、パットに苦しんだ。
序盤こそ小西がボギーをたたき、一時は香妻が3upまでリードしたが、「短いバーディパットを外しているうちに」小西がバーディパットを入れて、「追いつかれてしまった」。16番でオールスクウェアに。17番ホールは分けて、勝負は18番ホール(パー5)へもつれ込んだ。小西が約6メートルに3オン、
香妻は2メートルのバーディチャンスにつけた。先に打った小西が外し、香妻のパットを待つ。下りのややフックライン。香妻がこれを見事に決めて、決着をつけた。
最後の大事な場面で「やっと入った」とほっとした様子の香妻。「優勝を狙っていたが」準決勝で小袋秀人に3and2で敗れた。「それでも目標はベスト8だったので、3位はうれしい。次の試合につなげるように」この経験を「自信にしたい」と5日間を戦いきったようだ。
3日後には全国高校ゴルフ選手権九州大会が始まる。高校卒業後はプロ転向を視野に入れ、今年のクォリファイングトーナメント(QT)を受ける。更なる上のステージを目指して、この経験を活かして、がんばってほしい。
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