永峰咲希(宮崎日大高校2年)はスタート時点の1打差を最後までつめることができず、2位となったが「これが今の実力なので精一杯」とさばさばとした表情だった。「まだまだ練習が足りないと」課題に挙げたのがパッティングだ。「バーディチャンスにつけても打ち切れず、もっと打つ気持ちをもって」パッティングすることを痛感させられた。9番ホールで5メートルのバーディチャンスも打ち切れず、「そんなに悪くないのに、スコアを伸ばせ」なかった。悪い流れを変えるところでもパットを決め切れなかった。
永峰は昨年JGA女子ナショナルチームメンバー入りを果たし、台湾アマチュアゴルフ選手権優勝などの実績を残したが、同年の九州
ジュニアで16位タイに終わり、日本ジュニアには本年が初出場。昨年、この舞台に上がれなかった悔しさを胸に練習を積んできた。今年6月の日本女子アマでは大会連覇を成し遂げることとなる比嘉真美子に敗れてベスト16、その後、7月の世界ジュニアに出場したが、こちらも成績は振るわなかった。しかし、日本のトップアマチュア、世界の同年代の強豪との戦いは、永峰自身を奮い立たせるものが合ったのだろう。
今年の九州ジュニアで8位タイの成績を残して日本ジュニア初出場を決めると、全国高校ゴルフ選手権は悪天候ということもあり1日目の成績で順位が決定したが、初優勝の結果を残した。結果から得られる自信と、自分に不足しているものを痛感させられる経験。これらを身につけた永峰が見せた最終18番ホール(パー5)のイーグルは、さらに永峰に忘れられない手ごたえを残すだろう。
結果的には「(鬼頭)桜先輩が終始リードして、その流れを」変えられなかった。「勉強になりました。来年こそは優勝したい」と目標は持ち越しとなった。次の試合は、昨年に優勝している台湾女子アマ(9月11日~14日)だ。連覇に向けて、それまで少し間が開くので、調整する。うれしい報告を期待したい。
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