大学1年生の2010年大会以来2度目となる日本学生で5位タイグループにつけたのが皆本祐介(東北福祉大学3年)。「ドライバーはミスショットが出るし、アイアンの調子はもっと悪い」とぼやく皆本だが、「タッチが合った」というグリーン上で冴えをみせた。前半2番で3メートルのバーディを決めると、5、7番で5メートルを決めてみせる。8番(パー5)で3パットのミスからボギーを叩くと、9番ではティーショットを右の林に打ち込み連続ボギー。前半は1アンダーパーで終える。「8番の3パットは、正直焦りましたけれど、パッティングの調子は悪くなかったし、取り返せると思っていた」という後半、言葉通りパッティングに活路を見出し
た皆本は、12、13番の連続バーディで5バーディ・2ボギーの69でホールアウト。
「2度目の出場で落ち着いてプレーすることが出来ました。精神的に成長できているのかな」と、好スタートに相好を崩す。「昔は、一度スコアを落とすとズルズルとボギーを叩いてしまいましたが、今日は、後半持ち直すことが出来ましたし」と話すが、「でも、もっと良いスコアも出せたと思う」と、内容には満足もスコアには不満が残る1日となった。2010年大会では32位タイに終わっているだけに、今年こそはという気持ちが表された最後の言葉だった。
もう一人、2度目の日本学生で好スコアをマークしたのは今村勇貴(日本経済大学2年)。今村は、6アンダーパーをマークして首位タイに立った松山英樹と同組でのプレーに、「緊張しました」と初々しいコメント。しかし、そのコメントとは裏腹に、プレーは自信溢れるものだった。11番で3メートルを沈めてバーディを先行させると13番まで3連続バーディ。「自分でもオッと思った」とスタートダッシュを決めると、17番も4メートルを沈めて前半を4アンダーパーで終え、大海連覇を狙う松山に一歩を引けをとらないプレーを見せた。後半は、4番でバーディを奪ったものの、7番(パー3)でティーショットをバンカーに打ち込みダブルボギーを叩いてしまったが、5バーディ・1ダブルボギーの69でホールアウトした。
昨年の北海道アマ優勝の実力者は、「自分は飛距離が出ないので、アプローチとパッティングが勝負。今日は、それが噛み合った」と満足気。今村の秘策は、「昨日の練習ラウンドでドライバーショットの調子が悪くて。落ちどころもフェアウェイバンカーが絡んでいたり…だから思い切ってティーショットは3番ウッドを使いました」という。得意のショートゲームと事前の作戦がはまっての好スタートに「明日からも頭を使ってプレーしたい」と、昨年大会カットの雪辱を期している。
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