好スコアが続出した第1ラウンド。日本学生初出場の長谷川祥平(大阪学院大学1年)も1イーグル・4バーディ・ノーボギーの完璧なプレーで首位タイと好スタートを切った。
10番ホールからティーオフした長谷川は、前半を「ショットは、良くも無く…悪くも無くです。チャンスがあったとはいえ、4メートルぐらいの距離がありましたし」とスコアカード通りのプレーでパーを積み重ねた。他の組のプレーヤーがスコアを伸ばしている中、取り残されているのではと不安から焦りにつながるような前半のプレーにも「全く焦りみたいなものはありませんでした。今日は静かにプレーしようと心に決めていましたから」と心を波立たせることなく、飄々
とプレーを続けた。それも、「前週の関西オープン予選会で6アンダーパーをマーク出来ていて、調子自体は悪くなかったから」。
その言葉は後半になって、確かなものとなる。1番(パー5)で210ヤードのセカンドショットをユーティリティー3番で2オン。7メートルのスライスラインをねじ込んで、イーグルを奪う。このホールでグリーンのタッチを掴んだ長谷川は、前半あれだけ苦しんだ距離のパットを決め始める。3番(パー3)ではティーショットを2メートル、4番も3メートルを決めて連続バーディ。7番(パー3)も2メートル。最終9番は7メートルのバーディパットを決めて、6アンダーパーでホールアウト。首位タイに躍り出た。「残りは3日間もありますし、今日の結果に一喜一憂することなく、明日も落ち着いてプレーしたい」と冷静に話す長谷川。
昨年の日本アマではストロークプレーで3位入賞を果たしながら、1回戦敗退でベスト32に終わるなど、調子の波が大きかったが、大学に進学して、プレーにも心にも落ち着きが出てきた。泰然自若なプレーを貫ければ、最後まで優勝争いに加われるかもしれない。
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