最終組で4位タイグループに滑り込んだのは、本選手権初出場の村山駿(東北福祉大学1年)。
10番ホールからスタートした村山は、いきなりティーショットを左に曲げて林の中に打ち込むトラブルからボギーを叩いてしまう。しかし、慌てることなく12番(パー5)でスコアを戻すと、15番で2.5メートルを決める。このままスコアを伸ばすと思われた村山だったが、「パットの調子が悪くて」という通り、16番で1メートルのパーパットを外してボギー。
18番ではティーショットがフェアウェイの真ん中に行き「2オンを狙って力んでしまった」セカンドショットを池に打ち込んでボギーを叩いて、前半を37で終えた。後半、依然
好調なショットでチャンスを作るもスコアを伸ばせないストレスが溜まるプレーとなったが、4、6番で3メートル、8番では1.5メートルを沈めて3バーディを奪い、この日2アンダーパーの70でホールアウト。
通算5アンダーパーで4位タイとなった。なかなか決まらないパッティングは「調子は悪くないと思う。ラインを決めきれないから、悩みながらストロークしてしまって、ミスになっている」と、怪訝そうな表情を見せた。それでも、初出場ながら上位につけている。今年、強豪が揃う東北福祉大学に進学し、初めての一人暮らしとなり「生活面はもちろんですが、トレーニングメニューは練習内容を自分で決めなければならず、自立心が出てきたと思う。
もちろん、松山さんをはじめ強い選手がたくさんいる中で、自分もレギュラーとしてプレーしたいと思っているので、たくさん練習もしています。先輩方やチームメイトの存在が刺激になっています」と、大健闘の要因のひとつを明かしてくれた。残り2日。首位を行く松山の背中を追う村山の挑戦は続く。
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