2日間、堅調なプレーで上位につけてきた伊藤慎吾(大阪学院大学3年)。初優勝のためには、大きくスコアを伸ばしたい第3ラウンドだったが、昨日まで決まっていたパッティングが不調で苦しい1日となった。
1番(パー5)はバーディを奪ったが、2番でティーショットを右のバンカーに打ち込んでボギー。4番では、昨日の言葉通りグリーン中央に2オンしたものの、「スパイクマークが気になって」1メートルのパーパットを外してしまう。続く5番もティーショットを左に曲げて連続ボギーに「辛かった。首位が松山君でスコアを落とすことは考えられなかったから、自分も伸ばしたかったけれど…パープレーで我慢できればと思っていたのに、
前半で2オーバーパーは…辛かった」と心境を吐露する。
10番もボギーとした伊藤は、このままスコアを落としていくかと思われた。そんな伊藤に12番の2メートルのバーディパットが起死回生となる。今日、散々外してきた2メートルのパットをねじ込んで「気が楽になった」と、13、14番のチャンスを逃しても「心を折ることなくプレーした」伊藤は、15番で再び2メートル、18番もバーディで締めくくって4バーディ・4ボギーの72でホールアウト。
通算5アンダーパーは5位タイと順位を落とし、松山との差は10ストロークまで広がってしまった。それでも、伊藤は優勝を諦めてはいない。「今日は1オーバーパーでも上出来という内容だったのが、最後のバーディでイーブンパーまでもってこられた。今日1日、我慢することが出来たので、自分の実力の範囲内でいけるところまでスコアを伸ばしたい」と悲壮な決意を語った。
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