首位と4打差の2位で第3ラウンドをスタートした黒宮幹仁(日本大学3年)は、松山英樹と長谷川祥平との最終組でのプレー。ビッグスコアを出したい黒宮だったが、スタートの1番でいきなりピンチを迎える。
セカンドショットをグリーン手前のバンカーに打ち込むと、そのバンカーショットが大きくグリーンオーバー。グリーン奥の木に当たってOBは免れたが、バーディを計算できるパー5でパーに終わる。しかしその後は、「普通にパーオンして2パット」とスコアカード通りのプレーで5番までパーを重ねる。
6番で5メートルのバーディパットを決めると、8番も同じ距離のバーディを沈めて前半で2つスコアを伸ばす。後半は10番
でアプローチミスからボギーを叩いたが、12番(パー5)でバーディ。「後半も落ち着いてプレーが出来た」と言うとおり、17番で165ヤードのセカンドショットを8番アイアンで1メートルにつけてバーディ。最終18番もバーディとし、5バーディ・1ボギーの68でホールアウト。
4つスコアを伸ばし通算10アンダーパーとしたが、首位を走る松山は、黒宮の上を行く67で2人の差は縮まるどころか1ストローク広がってしまった。「なかなか松山君とプレーする機会もないですし、今日は勉強になりました」と、飄々と答える。もちろん、初優勝を諦めたわけではないが、「4日間アンダーパーでプレーすることを第一にしたい」と、2日間連続で最終組でプレーする松山を意識せず、まずは自分のプレーに集中することを誓った。
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