第1ラウンドから首位を走る松山英樹(東北福祉大学3年)が、この日も5アンダーパー67をマーク。通算15アンダーパーとし、2位の黒宮幹仁に5打差をつけ、大会連覇に王手をかけた。
スコアを見れば、磐石に見えるが、松山にとっては決して納得のいくゴルフではない。この日は、4、5番といずれも3パットして連続ボギー。10番では2メートル、17番では4メートルのパーパットを外して、いずれもボギーとし、この日は4ボギーに苦笑いだ。
しかし、それを補って余りあるのが彼の実力のすごさだ。1番(パー5)では第2打を5番アイアンで打って2メートルにつけて、いきなりイーグルでスタートした。2番もバーディの後
、前述の4、5番でボギーとしたが、7、8番と連続バーディでアウトは3アンダーパーの33。10番ボギーの後、11番からの3連続バーディは、いずれも50センチにつけてのものだった。そして17番ボギーの後、18番でバーディを奪って2アンダーパー34、この日は5アンダーパー67のベストスコアでホールアウトした。
ティーショットも曲がり、パターも入らない苦しい中でもスコアをまとめてくる。先週の全米アマチュアから悪い意味で「調子自体は変わらない」。それが全米アマ(チェリーヒルズCC)ではスコアが2日間で4オーバーパーとなり、日本のコースでは3日間で15アンダーパーになる。今後、日本のゴルフ界がレベルアップを図るには、この点が課題になるだろう。それを彼自身が自らのプレーで示しているように思える。
目標は20アンダーパーだ。ボギーが多かったこの日のプレーを振り返っても「明日にとっておこう」と優勝を目指して突っ走る。どこまでスコアを伸ばせるか、楽しみだ。
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