第3ラウンドを終えて通算2アンダーパーの18位タイとしていた加藤龍太郎(明治大学1年)が最終ラウンドに驚異的なプレーを見せた。
1番をバーディスタートで決めると、4番で1.5メートル、6番では残り140ヤードを9番アイアンで2メートル、8番(パー5)でもスコアを伸ばして前半で4バーディを奪ってみせた。加藤の勢いは止まらない。
10番で130ヤードをピッチングウェッジで1メートルにつけてバーディ。12番(パー5)では残り220ヤードのセカンドショットを4番アイアンで5メートルに2オン。このパットを決めてイーグルを奪った加藤は「流れに乗った」と13番で3メートルを沈める。15番こそ3パ
ットのミスでボギーとしたが、最終18番もバーディで締めくくり、1イーグル・7バーディ・1ボギーの64でホールアウト。第1ラウンドに松山英樹と長谷川祥平が記録したコースレコードの66を更新する圧巻のプレーだった。
「今週は、調子が良くなくて。第1ラウンドも出遅れてしまったけれど、少しずつ試合の中で調整して、最後にビッグスコアを出せたことが嬉しい」と笑顔を見せる。しかし、優勝の松山には9ストローク差もつけられ、彼我の実力差は加藤も身にしみている。「これまでは飛距離を求めて練習をしてきましたが、これからは精度を上げるための練習をしていきたい。悪いなりにパープレーというスコアでまとめられるだけの力はつけてこられたので、これからは、悪くても1アンダーパーという世界を目指したい」JGAナショナルチームメンバーとしても活躍する加藤。中学生の頃から将来を期待されてきた逸材だけに、大学神学を機にその期待に応えるだけの成績を残したいところだ。その一歩を、初出場の日本学生で残したといえるだろう。
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