黒宮幹仁(日本大学3年)は1番バーディで、幸先のよいスタートを切った。2番ボギーの後、4、6、8番とバーディを奪い、通算13アンダーパーとして、一時は首位の松山英樹に3打差と迫った。
その後、松山が10番でバーディ、黒宮は11番でボギーを叩き、スタートした時点での5打差に戻ってしまった。だが、まだ勝負はついていなかった。黒宮は12番(パー5)で残り220ヤードの第2打を3番アイアンで打ち、ピン右4メートルにつけ、見事にこのイーグルパットを沈めた。これでまたも松山に3打差と迫った。だが、黒宮の踏ん張りもここまでだった。
「疲れてきて、集中力が切れてきて」しまい、13番でボギー、さらに
14番でも1メートルのパーパットを外してしまい、万事休す。優勝のチャンスは遠のいた。それでもこの連続ボギーで「気持ちを引き締め」、3位以下の選手が追い上げてきているのを感じ「2位だけは死守したい」という気持ちだけでプレーした。結果、最終18番でバーディを獲り、通算13アンダーパーで2位を守った。
この結果には「アマの部優勝です」と笑う。この2日間、松山と一緒に回り、力の差を痛感した。「ミスをしてくれず、きつかった。むしろ自分のほうが先にミスをしてしまった。よくついていった。いっぱい、いっぱいでした。ティーショット、アイアン、アプローチ、パッティング、トラブルショット…すべての面で一枚上手だった」と脱帽だ。それでも「いいものを見させてもらった」ので、これを糧に来週の中部オープン(8/29~31南山CC)や秋のリーグ戦などに活かしていきたい。松山を「なるべく追いかけられるようにしていきたい」と今後の飛躍を誓った。
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