昨年大会のリベンジをかけて臨んだ本選手権。第1ラウンドで思惑通り首位に立った荒木美友(大手前大学4年)の第2ラウンドは、バーディあり、ダブルボギーありの波乱の1日となった。
スタートの10番でいきなりボギーを叩いた荒木は、11番ですぐにスコアを戻すものの「相変わらずショットが悪い」と不安を抱えながらホールを消化していく。それでも、16番でグリーンカラーから10ヤードのアプローチをチップインで決めてバーディを奪うと18番もバーディで前半を34で終える。後半も2番まではパーセーブを続けてきたが、ショットの不安が3番(パー3)で顔を覗かせた。
「昨日は6番アイアンを使いましたが、今日は風
もなかったので7番アイアンにしました」というティーショットが思わぬミスでグリーン手前の池に入り、ダブルボギー。前半の貯金を一気に吐き出してしまったが、「でも、前半の途中から少しずつショットも修正できてきて…。このままなら大丈夫と思った矢先のダブルボギーでしたが、逆にここから気合が入って集中することが出来た」というから恐れ入る。
その言葉通り5番で3メートル、6番では「下って上りのスライスライン。ラインが見えた」という完璧な読みで12メートルのバーディパットを沈めて見せた。7番こそボギーを叩いたが、この日は5バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの71。1つスコアを伸ばして通算6アンダーパートし、2位グループに3打差をつけて単独首位を守った。
「2日間、首位でいられたことにホッとしている」と胸をなでおろす荒木。ここまでは昨年大会のデジャブのような展開になっている。それだけに、明日2位以下を引き離して完全優勝が出来るのか、それとも混戦に持ち込まれてしまうのか。最後の日本女子学生にかける荒木の成長が問われる最終ラウンドとなる。
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