第2ラウンドを終わって首位に立っていた荒木美友(大手前大学4年)は、1バーディ・7ボギーの6オーバーパー78と乱れ、通算イーブンパーの2位タイに終わった。
昨年の大会でも最終ラウンドを首位でスタートしながら80を叩き、7位タイに終わっている。今年はその敗戦の教訓から「周りの人のスコアを気にせず、目の前の一打に集中する」ことに専念して、結果を出してきた。先の関西女子学生(8/6~8 伏尾GC)では、2日目に首位に立ち、そのまま優勝して、メンタル面での不安を克服してきた。
第3ラウンドの前も「緊張はしていなかった」。だが、この日は「パッティングが全然入らず」6、7番と連続ボギーを叩き、
この時点で2位の佐藤絵美に1打差に詰め寄られてしまう。さらに9、10、11番と3連続ボギーを叩き、10番でついに佐藤に並ばれてしまう。決定的だったのは、13番もボギーの後、14番で佐藤がバーディ、荒木がボギーとして、4打差になってしまったところだ。最終ホールでバーディを獲ったのが、せめてもの慰めになったか。
スコアカードを提出後、話をしている内に涙があふれ、止まらなかった。「これが実力です」と悔しさをにじませていた。2年続けて最終ラウンドに崩れ、優勝を逃してしまったことは、かなり辛いだろう。かつて球聖と謳われたボビー・ジョーンズは「私は勝った試合からは何も得るものはなかった。むしろ負けた試合から多くのことを学んだ」と語った。彼女もこの経験から得るものがあるはずだ。来週の29日からはLPGAファーストクォリファイングトーナメント(滋賀)を受験する。この悔しさを晴らし、この経験を糧に、大きくステップアップしてほしい。
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