「まずは、来年のシニアオープンの出場のための5位以内を。そのために手堅いプレーを」そう言って第2ラウンドをスタートした松本新語(久米)。その言葉通り、今日のラウンドは2バーディ・3ボギーの73。「ラインが難しいところにグリーンオンしたわけでもないし…パットが入らなかっただけ」と1つスコアを落としても、言葉通りのプレーには満足げな表情だった。12番で下り1.5メートルのチャンスを外したものの、14番で4メートルのパットをしっかり沈めてバーディ。しかし17番では1.5メートルを外してのボギー。その他のホールはパーを積み重ねて前半はパープレー。「ホールロケーションが難しくて。それに昨日までの風が止ま
ってしまって、少し戸惑ったかな」と前半を振り返る松本。後半は1番(パー5)で残り215ヤードのセカンドショットを2番ユーティリティーで2メートルにつけるイーグルチャンス。惜しくもこのパットは外したものの、バーディ。5番のボギーでイーブンパーになって17番。残り52ヤードのアプローチショットがバックスピンがかかりすぎてカラーまで戻り、3パットのボギー。「このボギーは悔いが残る」と唯一、今日のラウンドで後悔を残すホールを作ってしまったが、「最後まで大事にプレーできた。スコアはまぁまぁだし」と笑顔。昨年大会で最終ホールにグリーン手前の池に打ち込んでダブルボギーを叩いたのがきっかけで、初の日本タイトルを逃している松本は、「明日は、池に気を付けないと」とあの時の悪夢を笑顔で冗談に変える。その余裕が、昨年のリベンジを前に最も必要なことかもしれない。「明日も今日と同じように、大事にプレーする。優勝ももちろんしたいけれど、できなくても5位以内」とあくまで冷静に決戦の18ホールに臨むつもりだ。
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