2009年大会優勝の諏澤一(笠岡)が通算1オーバーパーの3位と2度目の戴冠が視野に入っている。「ショットが酷い」という諏澤の言葉通り、スタートの10番でいきなりボギーを叩くと、スコアを伸ばしたいパー5の11番でティーショットをOBとして連続ボギーと出鼻を挫かれる。しかし、ここからが粘りが身上の諏澤の真骨頂だった。この後、前半を1バーディ・1ボギーの38で終えると、後半1番(パー5)でバーディ。5番では3メートルンのフックラインをねじ込み、7番(パー5)もバーディでこの時点で通算1アンダーパーまでスコアを伸ばしていた。諏澤にとって誤算だったのは最終9番。2打目をグリーン奥にオーバーさせた諏澤は、
アプローチを寄せきれず4オン・2パットのダブルボギーとしてしまったのだ。このダブルボギーで1打差の3位に順位を落として迎えることとなった明日の最終ラウンド。「明日は、第2ラウンドの最後ホールのことは忘れて」と、苦笑い。2009年大会では、最終ラウンド最終ホールのチップインバーディでプレーオフ進出を決めて逆転優勝を果たした諏澤。この2日間「粘りに粘って」手にした最終ラウンド最終組のプレーを、2009年大会の再現で締めくくることが出来るだろうか。
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