難コースに苦戦している出場選手たち。第2ラウンドを終えて首位タイが通算イーブンパーというスコアにも、どれだけこのコースにてこずっているかがわかるだろう。その中で5位タイにつけているのが地元四国出身の実力者﨑山俊紀(今治)と、ベテラン大川重信(小郡)の2人だ。
﨑山は第1ラウンドを76の13位タイにつけて迎えたこの日。10番ホールからスタートし、14番までパーを積み重ねる。しかし、その内容は、ショットの不出来をアプローチとパットで凌ぐ苦しいものだった。ついに15番で9番アイアンのセカンドショットを左にミスしてボギーが先行すると、17番では3パットで前半を2オーバーパーで終える。18番もパー
オンできずにチップインパーとした﨑山は、「こんなにショットが悪いのは初めてかも」と首をかしげる調子ながら、後半は2番でチップインパーでピンチを凌ぐと、5番と7、8番の連続バーディでこの日1つスコアを伸ばしてホールアウトした。しかし、﨑山は好スコアにも憮然とした表情。「ここは自分の好きなコースなのに、このショットの調子では…朝からドライバーショットが左に曲がって…最後まで左へのミスが止まらなかった」のが、その理由。それでも、この順位なら逆転初優勝も十分狙える位置。それだけに、一刻も早く自分の調子を取り戻すため、練習場で調整に励んでいた。
大川は6日までタカガワ東徳島ゴルフクラブで開催されていた日本ミッドシニアゴルフ選手権に続いての本選手権出場。ミッドシニアでは、36ホール・ストロークプレーを完走し、しかも優勝争いまで演じて、すぐにJクラシックゴルフクラブに移動してきた。大川は今日のプレーで4日目となるだけに、心身ともに疲労困憊。それでも、この日は1バーディ・3ボギーの74にスコアをまとめて見せた。さすがに下半身の疲れから、得意のドライバーショットはぶれ1メートルほどのパットを4回も外すなど本来の出来とは程遠いプレーぶりだが、アプローチとパットの高い技術でスコアをまとめている。経験に裏打ちされた技術とともに、大川を支えているのは、強い精神力だろう。「ここまできたら、67歳の意地をみせたい」そう話す大川の表情は、充実している。
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