昨年大会2位タイの金子光規(レインボー)が、好調なパッティングで出場選手130人でただ一人のアンダーパーとなる68をマークして単独首位に立った。10番ホールからスタートした金子はいきなりのボギーで出鼻を挫かれたものの、13番で90ヤードのセカンドショットをアプローチウェッジで50センチにつけてスコアを戻す。17番は2打目をグリーンオーバーさせてボギーを叩き前半を1オーバーパーで終える。「前半は、ピンチの中で良く我慢できていた」という金子。後半に折り返して1番でティーショットをミスして、あわやボギーのピンチをパーで凌ぎ「波に乗れた」と2番で4メートル、3番では8メートルのフックラインをねじ込んで
連続バーディ。5番で6メートルのスライスラインを読み切ると、6番で5メートルを沈めて2度目の連続バーディでスコアを伸ばす。8番はボギーを叩いたが、「上出来ですよ」と破顔一笑で1日を終えた。
「練習ラウンドからパッティングのタッチが合っていた」という金子はこの日、1番から6ホール連続で1パット。固く早い高麗グリーンも「グリーン自体は小さいので、乗せることが出来ればチャンスになる。それに今日のパットの調子なら…」と決まりまくったパットが好スコアの要因と振り返る。鳴尾ゴルフ倶楽部は「ティーショットで打たなければならない球筋があって…すごく難しい」とこぼすが、「このコースなら優勝争いは混戦になる。その中で2アンダーパーで終えられたのは…」と初の日本タイトル獲得に向けて、意欲も高まる。しかし、好調なパッティングと二律背反で不安なのは、明日のパッティング。「今日、こんなに入ると…明日は…」と少し心配顔で練習グリーンに向かっていった。
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