塩月純生(オータニにしき)は、本選手権初出場ながら、2バーディ・3ボギーの安定したプレーで1オーバーパーの2位と健闘を見せた。前半は1バーディ・1ボギーで終えると、10番で3パットのボギーを叩いたが、直後の11番で残り100ヤードをピッチングウェッジでOKにつける。15番で2度目の3パットボギーとしたが、「ショットの調子が良くて、パーオンして2パットというプレー」と本人も納得の落ち着いたプレーぶりが目を引いた。フェードヒッターの塩月にとっては、ティーショットでドローボールを打つ方が有利な9番、16番をパーで凌いだことが好スコアに結びついた。それでも、「風が強い中で午前中はグリーン手前目にというショットでスコアを作れていたが、後半ピンを狙っていって奥目につけてボギーというのが痛い」と自己採点で100点は与えられないようだ。それもそのはず、塩月は鳴尾GCで行われた関西月例で1位となるなど、このコースは「すごく相性がいい」。「このグリーンは固くて芝目もあるけれど、僕にとってはアプローチが凄く寄せやすい」という。スピンをかけ過ぎず、球の自然な動きを使って寄せるアプローチを得意としている塩月には、この難グリーンも好相性なのだ。
「明日は攻めどころと守りどころの判断をしっかりして、今日と同じくらいのスコアを出したい」。誰もが苦しみ、「難しい」とこぼす鳴尾ゴルフ倶楽部での自分のプレーに自信を深めた塩月。本選手権の台風の目になるかもしれない。
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