地元関西勢の躍進が際立った第1ラウンド。首位と4打差の3位と好位置につけたのも京都府出身の一瀬英次(れいせん)だ。一瀬は前半5番で下り傾斜の3メートルを決めると、6番は10メートルのスライスライン、7番(パー5)はアリソンバンカーから3打目を1メートルに寄せて3連続バーディ。8番でボギーを叩いたものの前半で2アンダーパーまでスコアを伸ばした。後半も13番までパーを積み重ねたが、14番(パー5)で残り200ヤードのセカンドショットを「2オンを狙って」右にミスして痛恨のダブルボギー。これで流れを失ったのか、15番ではフォローの風を読み切れずボギー。18番も3メートルのパーパットを外して、4つスコアを落としてしまった。しかし、「スタートから出遅れることが多い」という一瀬は、本選手権5度目の出場で初の上位進出を狙える順位に、顔がほころんでいた。
「自分の持ち味はショットを曲げないこと」という一瀬だが、その自信がかえって「ラフから狙える距離になると、叩きに行ってしまう」という悪癖がある。関西ミッドアマでは、その判断ミスから優勝争いを演じながら5位に終わったが、今日の14番でも同様の判断ミスがあった。「フライヤーも考えて、小さめのクラブで強めにショットを打った時にミスが出る」。原因もしっかり把握できているだけに、さらに上位を狙うには、冷静な判断が必要となるだろう。「まずは日本アマのシードが獲れる5位以内に入りたい」その目標に向けて、好スタートを切っただけに、絶対の自信を持つショットを明日以降もスコアに結びつけていいきたいところだ。
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