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競技報告
【気持ちで勝ち取った悲願の日本タイトル】
第2日 競技報告:JGA 写真:JGA
「本当に気持ちだけでした・・。」沓澤はウイニングパットを決めた心境を語ると、優勝までの苦しく長い1日を振り返った。

「この試合の為に1年間やってきた」と並々ならぬ思いで挑んだ今大会。第1ラウンドでは、そのプレッシャーに本来の思い切りの良いスイングをできずに苦しみながらも、首位タイと好スタートを切った。その晩、沓澤は、いよいよ現実帯びてきた日本タイトルへの重圧に一睡もできなかった。

迎えた最終ラウンド、沓澤は「しっかり振って、自分のゴルフをすれば結果はついてくる」と信じてスタートした。
前半、本来のスイングを取り戻した沓澤は、同組の選手がスコアを崩す中、淡々とパーを重ね、3番で単独
トップに立ちその後、後続との差を広げていった。前半を、1ボギーの39で折り返した沓澤の独走かと思われたが、沓澤の2組前でプレーしていた多賀章子(グリーンヒル関GC)が前半を3アンダーで回り、首位の沓澤と並んでいた。

ハーフターンでスコアボードを見た沓澤は、「競っているとは思ったけど、並ばれていると知って、ビビッてしまった」と、10番のティショットを力んで左に引っ掛け、ボギーとし2位に後退。しかし「昨日の二の舞は踏まない」と気持ち切り替えた沓澤は、12番パー3でバーディを奪い、悪い流れを断ち切った。続く13番をアプローチミスでボギーにするも、14番で6mのバーディパットをねじ込み取り戻し、その後も残りホールが少なくなるにつれて大きくなるプレッシャーと戦いながら、パーを重ねていった。

一方多賀は、後半にはりバーディチャンスに付けるが、決めきれず後半をイーブンで終え、通算3オーバーでホールアウト。この時点で17番を終了した沓澤と並んで首位タイに。迎えた18番、沓澤は2.5メートルのバーディチャンスに付けるも、決めきれず、2バーディ、3ボギーの75でホールアウト。通算3オーバー・パーで多賀と並び、勝敗はプレーオフへ持ち込まれた。

2年前にプレーオフで、守山と6ホールに及ぶ熱戦の末敗れた沓澤は、「2年前は、勝敗への強い思いもなくプレーして負けたので、今回は、とにかく絶対に負けないという強い気持ちで臨みました。」と気合を入れ直した。

プレーオフ2ホール目、多賀は、セカンドショットをグリーン手間に外し、寄らず入らずのボギー。沓澤は2打目をグリーン奥のカラーに、3打目のアプローチをピン横2mにつけ「絶対これを決めて勝つ」とど真中からねじ込み、本大会出場5年目にして悲願の優勝を果たした。


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