「優勝なんて本当に狙ってなかったので、本当できすぎです。」プレーオフに敗れ、惜しくも優勝を逃した多賀章子(グリーンヒル関GC)は、ホールアウト後も明るかった。
首位に3打差の12位タイでスタートした多賀は、日本女子アマチュアのシード獲得となる5位以上を目指してスタートを切った。前半は、好調のパッティングでバーディを量産し、5バーディ、2ボギーの3アンダー33で折り返し、首位の沓澤を捉え首位に並んだ。「調子が良いなと思ったけど、トップに並んでいるとは思わなかった。」と、好スコアで前半を終えても、多賀は優勝を全く意識することなく、淡々とホールを消化していった。
後半に入り、前半決まって
いたパッティングが決まらなくなり、11番でボギーするも、その後は、2パットでパーを重ね、17番で2.5mのバーディパットを沈め、後半をイーブンでまとめ、6バーディ、3ボギー69で、自身のベストスコアタイとなる今大会ベストスコアをマーク。通算3オーバパーで沓澤と並びプレーオフとなった。
「プレーオフと聞いてびっくりしました。目標だった日本女子アマのシードを取って満足でしたし・・・」と多賀は、気持ちの整理もつかないままプレーオフをティオフし2ホール目をボギーとして2位に終わった。「2位でも良かったと思います。優勝なんて本当に考えてませんでしたら。」と多賀は笑顔でコースを後にした。
四日市CCでキャディを務める多賀は、19歳でゴルフをはじめ、2009年に四日市CCで開催された男子ミッドアマチュア選手権でキャディを務め、競技ゴルフに興味を持ち、翌年の全日本パブリックミッドアマチュア選手権に出場し2位入賞を果たし、同年の本大会に初出場を果たした。3回目の出場となる今大会で2位と大躍進を果たした。
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