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競技報告
【鬼頭はエースの意地で終盤に盛り返す】
第3日 競技報告:JGA 写真:南しずか/JGA
「本当に苦しいラウンドだった」ホールアウト後、鬼頭桜(美濃加茂高校3年)は、疲れ切った表情でつぶやいた。この2日間、60台のスコアを出せる手ごたえを感じながらも、結果はオーバーパー。女子チーム3位入賞の目標を果たすためには、是が非でもスコアを伸ばしたい第3ラウンドで、鬼頭の双肩にかかる期待は大きかった。それを感じていたからこそ、どんな苦しい場面が訪れても最後まであきらめることはできなかった。

前半のプレーは、苦戦が続く。4番で3番ウッドで打ったティーショットを左にミスしてボギーが先行すると、6番もティーショットを林に打ち込みボギー。7番(パー3)では、ティーショットがグリーンの大きくオー
16番でバーディパットを決める
バーし、ここまでで3ボギーを叩いてしまった。「7番を終えて3オーバーパーになったときは、本当にきつかった」。しかし、8番で1.5メートルを決めてバーディを奪った鬼頭は、ここから息を吹き返す。「後半、このままでは絶対に終わらない。絶対アンダーパーにすると心に決めて」苦手としている3メートルのパーパットをしぶとく沈めてパーでしのぎ続ける。「残りホールが少なくなるにつれて追い込まれていましたが、絶対にいけると信じてピンだけ見て攻めた」という15番。125ヤードのフェアウェイバンカーから9番アイアンで放ったセカンドショットが2.5メートルにつき、これを決める。このバーディで「良い流れ」を掴んだ鬼頭は、続く16番のティーショットを会心の当たりでフェアウェイに運ぶと、残り48ヤードを1.2メートルにつけて連続バーディ。17番では、2打目が木の真後ろでスタイミーになる不運。このショットはうまく木を避けてグリーン方向に打ち出したが、惜しくもグリーンをオーバーし、ボギーのピンチを迎える。それでも、日本チームがこれまで苦しめられてきたティフトン芝のラフからのアプローチを1.5メートルに寄せる。尾根を越える下りの難しいパーパットをねじ込んでピンチを脱すると、最終18番では5メートルのチャンスを「気持ちで入れた」とバーディフィニッシュ。鬼頭はこの日、4バーディ・3ボギーの71。堀と松原がオーバーパーを叩く中、チームただ一人のアンダーパーをマークして、エースとしての役割を十分に果たした。

上位チームはスコアを伸ばす中、チーム順位は2位タイから8位タイまで落としたものの、鬼頭の頑張りは称賛に値する。「これだけ耐えに耐えて…最後に結果を出せたのは自信になった」安どと疲れ、そして達成感が入り混じる笑顔は、満面とは言えなかったが、強い視線が今日の鬼頭の覚悟のほどを感じさせた。「明日も、今日得た自信を生かしたい。自分で自分に期待している。アンダーパーでプレーして、チーム順位を少しでも上位にあげたい」3日目にしてエースの役割を果たした鬼頭は、残り1日にすべてを賭ける。

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