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競技報告
【エースの鬼頭は、「あっという間に終わってしまった」】
第4日 競技報告:JGA 写真:南しずか
世界最大の女子アマチュアゴルフチーム選手権。競技は4日間72ホール・ストロークプレーで行われるが、選手たちは1週間近くも開催コースに滞在することになる。その期間、世界トップレベルの選手たちとともにプレーをし、チームメンバーと寝食を共にする。その貴重な時間を鬼頭桜(美濃加茂高校3年)は、「1日、1日がとても充実していてあっという間に、世界女子アマが終わってしまった」と振り返る。

各日をアンダーパーでプレーすることを目標に世界女子アマに臨んだ鬼頭だが、アンダーパーをマークしたのは3日目だけ。エースとしての自責の念を持ちながら、最終ラウンドをティーオフした鬼頭だが、その思いが空回りしたのか、ス
コアを伸ばせない展開に苦しめられる。

7番で2.5メートルのバーディパットを沈め、前半を1アンダーパーで終えて鬼頭。後半は、11番でアプローチを3.5メートルと寄せきれずボギー。12番では6メートルのパーパットを外すと、14番で2打目を左の池に打ち込み痛恨のダブルボギーを叩いてしまった。この日は、3バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの73。戦前の目標を達成できず、最初で最後の世界女子アマは悔いが残ってしまった。

「4日間で1度しかアンダーパーをマークできなかったことに悔いが残る。それでも、苦しい場面でも最後まで絶対にあきらめることはなかった。ミスをしても悲観的にならずに、前へ前へ行くことを心掛けて、気持ちを切り替えられたことは、自分がこの世界女子アマで成長できたことだと思う」と、苦しさと達成感、そして「あっという間に終わってしまった」一抹の寂しさを漂わせながら世界女子アマを振り返る。

「自分たちが上位入賞をすることが出来なかったので、2年後の日本開催のメンバーには絶対に目標を達成してもらいたい」鬼頭の思いは、バトンとなって次の世代のナショナルチームメンバーに受け継がれる。

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