初出場の昨年大会で3位入賞の田中真弓(成田東)は、「調整不足」と言いながら三木とともに5位タイの好位置で第1ラウンドを終えて、昨年の雪辱に向けて好スタートを切った。
「大事にいこう」と心に決めて1番ホールからティーオフした田中だったが、いきなり3パットのボギー。「少し焦った」田中を救ったのは、続く2番の4メートルを沈めたバーディ。「これで落ち着けた」田中は5、6番で連続バーディを奪う。このまま流れに乗るかと思われたが、7番でスコアを落とすと9番で3パットのボギーを叩き前半はパープレーに終わる。後半に入ると、10番で7メートルのスライスラインを決めて1アンダーパーにスコアを伸ばすが、13番
のボギーからリズムを崩す。14番に続き、16番(パー3)ではティーショットを左にミスしてボギー。最終18番も3パットで、4バーディ・7ボギーの出入りの激しいゴルフとなってしまった。
後半の乱調に「1ホール、1ホール気持ちを切り替えたつもりだったけれど…」と悔しさを隠せない田中。特に田中を悩ませたのはパッティングだった。「もったいないミスが全部で3つくらいあって…大事にいこうとすると入らない。ちぐはぐなプレーになってしまった」と、タッチを合わせきれなかったグリーンを悩ましげに振り返る。昨年大会では、しっかりと練習を積んで第1ラウンドを迎えた結果、第1ラウンドで80とスコアを崩した田中。今年は仕事の関係で思うように調整が出来ず不安もあった田中だが、それが逆に「気負い」を無くして好スタートにつながるのだから、ゴルフはわからない。
「昨年の第1ラウンドと同じぐらいの数のボギーを叩いてしまった。それも、もったいない内容で。それでも4バーディを奪えて、このスコアにできたのだから…」と自分の成長に仄かな自信も見せる。だからこそ、「明日は今日よりもまくる気持ちをもってプレーしたい」と、昨年の雪辱に攻めのプレーを誓うことが出来るのだろう。
混戦模様となった今年の日本女子シニア。三木の牙城を崩すのはだれか。田中もその候補の一人に躍り出た第1ラウンドだった。
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