ともに3オーバーパーの5位タイグループで第2ラウンドをスタートした三木逸子(土佐)と、篠塚美幸(富里)は、ともに73でホールアウトし、3位タイ入賞に終わった。
前人未到の大会6連覇がかかっていた三木。エリエールゴルフクラブ松山は「グリーンのタッチがつかめなくて」と苦手意識もあったようだ。それが出たのか、「ショットは好調なのに、パッティングが入らなくて…今日も良いショットが打てたと思ったら、いきなりミスをしたり…ちぐはぐな内容に終わってしまった」と悔しさをあらわにする。その言葉通り、スコアを伸ばしたいパー5の5番ホールでセカンドショットをOBとしたり、14番では1メートルのパーパットを外し
たりと、三木らしくないプレーも見られた。それでも、「5連覇をできたことが信じられないですよ。今の女子シニアの選手たちは飛距離が出る選手も増えていますし、このコースは距離も短いから自分のストロングポイントが生かし切れなかったです」と、記録達成はならなかったが、最後は3位タイという成績と大会5連覇という記録をかみしめていた。
一方の篠塚は、今年がシニアデビュー。2005年日本女子ミッドアマに続く全国タイトルを目指したが、2バーディ・3ボギーとスコアを落としてしまった。しかし、飛距離を武器にダイナミックなゴルフを見せるライバルを、得意のショートゲームで追い詰めた姿は、さすがの一言。「自分の飛距離では、どうしてもセカンドショットで長いクラブを手にしなければならなくなります。だから、こんなに固いグリーンで球を止めるのが難しくて…グリーン手前からという作戦が上手くいきました」と自らのコースマネジメントを徹底する強さを見せた。篠塚自身最初の女子シニアタイトルは来年にお預けとなったが、「全国レベルの女子シニア競技は初めてだったのですが、この2日間で一緒にプレーした皆さんは、本当に若い。自分もこらからも若いプレーをしたいと強く思いました」と、ますます奮起することを誓って会場を後にした。
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