グリーン・ティー・チャリティー2013年度(第55回)日本女子アマチュアゴルフ選手権競技が明日25日、開幕する。今年の日本女子アマチュアゴルファー日本一を決する舞台は、岡山県の東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ。クラブハウスから瀬戸内海を見渡せるこのコースでは、2005年から3年間、JGA女子ナショナルチームの春季合宿が開催されていた。USLPGAツアーに参戦する宮里美香や有村智恵、日本女子プロツアーを舞台に活躍する原江里菜や吉田弓美子ら歴代のナショナルチームメンバーも、この東児が丘で研鑚を積んできた。さらに2007年には、男子プロゴルフツアーで史上最年少優勝を果たした石川遼が18番グリーン上で
初々しい涙を見せたことも記憶に新しい。日本ゴルフ史に書き留められるであろうトピックスがあふれるこのゴルフコースで、今年新たな日本女子アマチャンピオンが生まれる。
梅雨の明け間の快晴微風のなか、132名の出場選手が練習ラウンドを行っている。今日は凪だが、ひとたび海風が吹き始めれば、選手たちを苦しめるだろう。風に負けないショットと、5日間にわたる長丁場を戦い抜く体力と精神力が試される本選手権。注目は、昨年大会2位の森田遥(坂出)。今年JGAナショナルチームメンバーに選考され、4月にチャイニーズタイペイで開催されたクィーンシリキットカップを初の日本代表として戦った森田は、その安定してプレーぶりで日本チームの2位入賞の立役者となった。さらに、森田と同じくクィーンシリキットで活躍した保坂真由(東松山)は昨年大会3位の雪辱を期して調整を続けてきた。
現ナショナルチームメンバーの2人に負けられないのは、昨年までナショナルチームの中心選手として活躍してきた鬼頭桜(美岳)。地道な体力トレーニングによりストロングポイントの飛距離を伸ばすとともに、課題のショートゲームも練習ラウンドでは改善が見られている。地元中部地区の愛知CCで開催された昨年大会はベスト8とあと一歩のところで敗れているだけに、最後の日本女子アマを有終の美で飾りたいところだ。
明日の第1ラウンドは第1組と第12組が7時にティーオフ予定。2日間36ホール・ストロークプレーで上位32名を決定し、3日目以降はマッチプレーが行われる。
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