昨年大会のストロークプレーを3位タイで通過した古川茉由夏(岐阜稲口)が5アンダーパー67をマークして、好スタートを切った。
出だしから2連続バーディでスタートした古川。その後、5番でバーディを奪うと、9番では残り150ヤードの2打目を7番アイアンで1メートルにつけて、前半で4バーディを奪ってみせる。「一昨日ドライバーを変えて、開幕を迎えたら、ティーショットの飛距離が凄く出て…」と自らも驚く好調な滑り出しに、後半もスコアを伸ばすかと期待されたが、徐々にそのドライバーショットが右に出始め、10番ホール以降は一転、出入りの激しい内容となってしまった。10番は1メートルにつけてこの日2度目の連続
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バーディと一時は6アンダーパーまでスコアを伸ばしたが、直後の11番でティーショットを右に曲げるミス。このホールは6メートルのパットをねじ込んでパーで凌いだが、13番でまたもティーショットのミスから初ボギーを叩いてしまう。14番で取り返したものの、16番では三度ティーショットが右へ。どうにかパーオンしたものの、2段グリーンの上につけてしまう。18メートルはあろうかというバーディパットが大きく外れると、よもやの4パットで、このホールでダブルボギーを叩いてしまった。
しかし、ここから古川が粘りを見せる。上り2ホールでこの日3度目の連続バーディで締めて、8バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの5アンダーパーの3位タイでスタートダッシュを決めた。
昨年大会では、1回戦で松森彩夏と対戦し、4and2で敗れベスト32で終わっているだけに、今年は「1回戦は勝ち抜きたい。目標はベスト8です」と、既に先を見据え、この日のプレーを笑顔で振り返る。その笑顔の理由は、自身の好スコアともう一つの理由があった。「今日は母の誕生日なんです。自分のプレーをずっと見ていてくれて、応援してくれる母の目の前で、たくさんバーディを獲れたことが嬉しいです」と母親思いの一面を垣間見せる。
古川は岐阜県出身ながら、高校はプロとして活躍する上原彩子、諸見里しのぶ、藤本麻子らを輩出した岡山県の強豪、岡山県作陽高校に進学。奇しくも彼女たちは日本女子アマの歴代優勝者。彼女たちの背中を追って厳しい練習を積んでいる古川。準地元ともいえる東児が丘マリンヒルズゴルフクラブで、先輩たちに続くことが出来れば、今日の好スコアに続く2つ目の母への誕生日プレゼントとなる。
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