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Championship Reports
競技報告
【初出場の中学生トリオが大健闘】
第1日 競技報告:JGA 写真:Yoshitaka Watanabe /JGA
山路晶
山口すず夏
吉本ひかる
ジュニア世代の台頭が著しい日本女子アマチュアゴルフ界。本選手権には29人の中学生が出場している。その中で、山路晶(仙台市立将合中学3年)と山口すず夏(東京五日市・相模原市立鵜野原中学1年)が68で7位タイ、吉本ひかる(朽木・高島市立湖西中学3年)が69の14位タイと初出場の3人が好位置で第1ラウンドを終えた。

山路は、出だしの1番で3メートルのスライスラインを決めてバーディスタートを切ると、「緊張も取れて、気分よくプレーできた」と4、5番で4メートル、6番で2.5メートルを決めて3連続バーディ。8番こそボギーを叩いたが、前半を33で終えると後半も13番で100ヤードのセカンドショットをピッチングウェッジで50センチにつけてスコアを伸ばす。16番をこの日2つ目のボギーとしたが、最終18番もしっかりとバーディを決めて、6バーディ・2ボギーの4アンダーパーでホールアウト。

しかし、山路は7位タイの順位にも「チャンスはたくさんあったけれど、ラインを読み切れずパットを決められなかった」と不満の表情を浮かべる。「今日のショットの出来だったら、あと1つか2つはバーディを獲りたかった」と悔しがる。その悔しさの要因は、マッチプレー進出に「第2ラウンドを少しでも楽にプレーしたくて、今日は攻めのプレーをした」のに、スコアを伸ばしきれなかったから。日本女子アマ初出場にも関わらず、冷静に戦略を組み立てているようだ。東北女子アマでは第1ラウンドで首位に立ちながら、「トップに立って、守りに入ってしまった」最終ラウンドでスコアを崩し3位タイに終わった悔しさもある。それだけに、マッチプレー進出に大きく前進していても、「絶対に守りに入らない。明日も攻めのゴルフで自分のゴルフに徹したい」と意気込む。

同じく7位タイにつけた山口は10番ホールからのティーオフ。いきなり3連続バーディでスコアを伸ばしたが、13番以降はパープレーに。「ショットが良くて、前半はすべてパーオン」という安定したショットが目を引いたが、18番で2メートルのチャンスを逃し、流れが悪くなる。山口自身は18番のミスパットを引きずらないようにしていたというが、ハーフターン後の1番をボギー。3番でもスコアを落としてしまう。しかし、ここからが山口の非凡なところ。4、5番でいずれも2メートルのバーディパットを決めると、7番(パー3)では3メートルをねじ込んで4アンダーパーにスコアを伸ばして見せた。山口自身は、18番でのパットを「ミスは受け入れていたのですが、吹っ切れていなかったのかもしれません」と振り返る。一つのミスがプレーの流れを変えるのはよくあることだ。そのミスを引きずらないことが、流れを引き戻すことにも繋がるが、おいそれと思うようにはいかないのも、またゴルフ。今日のプレーでそれを思い知らされた山口は、「ミスからプレーのリズムを狂わせてしまった。明日はそこに気を付けたい」と中学1年生らしからぬ冷静な分析をしてくれた。日本女子アマ初出場にも「自分のゴルフが出来れば…」マッチプレーに進出できると思っている。末恐ろしい選手が、また一人現れたと感じさせる1日だった。

吉本は、初出場に「緊張した」と初々しさを見せる。その緊張からかスタートホールの10番は、ティーショットをいきなり左に大きく曲げてしまい、ボギーを叩く。それでも、12番でスコアを戻すと、その後は1バーディ・1ボギーで前半をパープレーで凌ぐと、後半は4番で2メートルのバーディパットを決めて流れをつかみ、6番まで3連続バーディを決めて、3アンダーパーでホールアウトし、14位タイとマッチプレー進出に一歩前進した。「ピリピリした雰囲気は、日本女子アマで初めて感じました。それでも、ティーオフしてからは不思議と落ち着いてプレーできた」と、1日を振り返る吉本。後半の3連続バーディ以降もチャンスがありながら決めきれなかった展開に、「後半にもう少しスコアを伸ばしたかった」と、悔しさをにじませるが、目標のベスト32に向けての好スタートには、満足げな笑みを見せていた。

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