「目標は、昨年よりも上にいくこと」という保坂真由(東松山)。準決勝で敗れ、最終日は3位決定戦に回っての3位だった。昨年大会後に特に力を入れてきたのは、パッティングとショートゲームの練習だったという。「それなりの自信を持てるところまでレベルを上げて、今大会に臨めたと思っていました…」。語尾が消えそうな小声になってしまったのには、ワケがある。
10番からのスタートで好調なショットでいきなり4メートル弱のバーディチャンスを迎えた。これを3パットのボギーにしてしまったのだ。
「4メートルから3パット…まずいなあ」。
不思議に焦りはなかった。フィーリングが消えてしまうこともなかった。シ
ョットには、はじめから手応えがあった。13、15番とバーディを決めてアンダーパーの世界に。その後も確実なショットでフェアウェイ、グリーンをとらえていく。振り返ってみれば、結局全ホールパーオンで3アンダーパーの69。スタートのミスが尾を引くこともなくホールアウトできた。
「悔しいのは、あれだけパッティング練習したのに、バーディチャンスで決められたのが少なすぎたということです。ラインを読み切れなかった。強めにラインを膨らませずに直線的に打っていったのですが、それが、裏目にでていました。明日からは、もう少しタッチを合わせて修正します」。
69の好スタートでも、「50点」と厳しい自己評価をくだした。埼玉栄高の3年生。昨年以上の成績となると、決勝進出が条件になる。目指すは、最終日に最後までプレーしていることだ。
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