クオリファイングラウンドの大会記録を塗り替えてマッチプレーに進んだ松原由美(朽木)は、1回戦で最初の組でのスタートだった。相手は西智子(ナパラG一本松)。松原は、マッチプレーになっても好調なゴルフを続けた。このマッチ、西に1ホールのアップも許さずに6and5と圧勝し、早々とクラブハウスに引き上げてきた。2回戦の対戦相手が決まるまで、軽食をとったり、パッティング練習を続けたり…。待ち時間を持て余しているようだった。対戦相手が決まるまで1時間以上もあった。その相手は、辻岡愛理(小豆島シーサイド)を2and1で振り切った臼井麗香(皐月GC鹿沼)だった。中学3年生同士の顔合わせだ。
マッチプレー
に臨んで松原は、その戦い方を特に意識することはなかった。それよりも、好調なゴルフを維持するべく「ストロークプレーと同じように自分のペースでラウンドする」と、心に決めていた。「その意味では、2回戦の方が内容はよかったと思います」。
前半9ホールで2upしたが、この段階で4バーディを決めている。それでいて2upということは、臼井もまた中身の濃いゴルフを展開していたわけだ。10番を失って1upと詰め寄られたが続く11番をバーディにして再び2upに。さらに12番もとって3upと優位を保つ。14番でひとつ返されたものの15番(パー5)で、このラウンド6個目のバーディを奪いすぐに3upに戻し、ドーミーホールとなった16番を分けて3and2で決着した。
「相手が先にチャンスにつけたり、バーディパットを決めてきても、あまり動揺することなく、自分も寄せ返したり、入れ返したりできた。昨年よりも成長しているとすれば、精神的にタフになっているところではないかな…と思います」。
ベスト8入りも、松原が最初に決めた。準々決勝の相手は同じナショナルチームのメンバーである永峰咲希(宮崎大淀)。チームの先輩であることを意識しての発言なのか、松原は、こんな言葉で締めくくった。「離されないように、しっかりとついていきます」。
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