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Championship Reports
競技報告
【森田遙が2年連続決勝戦に進出】
第5日 競技報告:塩原義雄 写真:Yoshitaka Watanabe /JGA
森田遥
北村18Hのバーディパットを決められず
「アイアンショットでセーフティーにいきすぎて苦しいパットを残してしまった」というのは、準々決勝の濱田茉優(ナパラG一本松)との対戦を自ら苦しくさせた森田遙(坂出)の反省だった。それを教訓にして臨んだ北村響(名神栗東)との準決勝では、ピンまでの距離をきっちりと打ち切ることを自分に誓っていた。

1upで折り返した後半の10番(パー4)。森田は奥のピンにアイアンショットを突っ込んでいった。これは、ちょっと攻めの気持ちが強すぎたようで、グリーン奥のラフにこぼれた。ピンチ? いや、森田は、50度のウェッジで、このアプローチショットをチップインさせるバーディで2upへとリードを広げた。積極策が流れを
好転させていたことを物語る後半の立ち上がりではあった。

続く11番は北村がとって、再び森田の1upに戻ると、ゲームはこう着状態に移った。お互いに一歩も引かず、分け続けて森田のドーミーホールとなって迎えた18番(パー5)。ここで、リードしている森田はティーショットを3番ウッドで。北村は当然ドライバーで強振した。第2打は、ともに池の手前にレイアップし、第3打勝負となる。先に打った森田は、右奥のピンよりも左に。ここでも、リードを意識してのルート選択をとった。追う北村は、果敢に狭いエリアのピンを狙い、ややオーバー目の1.5メートルにつけた。

森田のファーストパットはラインには乗っていたもののカップ縁に止まって、コンシードされた。さあ、北村のバーディパットだ。これが決まれば、オールスクウェアとなってエキストラホールに進むことになる。「もちろん、わかっていました」と北村。しかし、慎重にストロークしてのボールはカップ右を通り過ぎていってしまった。

「ちょっと押し出してしまいました。入れて、きのうの2回戦のようにエキストラホールまで戦い続けたかったのですが、最後に強気のストロークができませんでした。それだけが悔やまれます。こうなったら、明日の3位決定戦で精いっぱい頑張ります」。北村の敗戦の弁であった。
一方、2年連続で決勝進出を決めた森田は「自分のゴルフができたと思います」と静かに戦いを振り返った。「勝たなければ…という意識が、自分で考えていた以上に強く働いていたようで、本当に苦しい道のりでした。でも、2年続けて最終日の同じ舞台に戻ることができて素直にうれしいです」。

決勝の相手は、昨年大会で準決勝を戦った松原。「あちらは、パワフルなゴルフ。こちらは緻密なゴルフとスタイルに違いはありますが、お互いに自分のゴルフをするという点では同じ気持ちだと思います。この1年で、どちらがどれだけ成長してきたのか。その戦いになるとも思います」。

森田は、あくまでも静かに決勝のときを待つ構えでいる。

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