午前スタート組で、66の4アンダーパーでホールアウトした韓国のイ・スミン は、先月、プロの韓国ツアーのトーナメントで優勝している。昨年の日本アマではベスト16だった彼は、この1年、いちだんと大きくなって戻っていた。
10番スタートの前半は、18番でボギーがひとつ。あとは全部パープレーで回った。
「少し手探り状態だったことと、いまひとつ不安な気持ちがあったことで、なかなかバーディがとれなかったんです」という。彼は、昨年の韓国オープンの第1、第2ラウンドと石川遼と同組でプレーしている。現在、1993年生まれの19歳でチュンアン大学に進学しているが、当時、期待の高校生だったのだろう。
「後
半にターンするときに、もっと自信を持て! パッティングも、自信を持ってストロークしていいんだ!」と自分にいい聞かせて折り返した。
すると、1番、2番、4番とバーディを奪い、その流れで、8番、9番もバーディ。後半のアウトを30で回っての66である。
「練習ラウンドのときに、ともかくフェアウエイが狭く、置きに行くプレーが必要だと思って、ティショットでも、ドライバーのほかに3番ウッド、3番アイアンを使い分けしようと決めました。まぁ、でも、今日は11ホールでドライバーを使いましたけどね(笑)」
身長179センチ、体重72キロ。将来は世界的なプレーヤーになりたいという彼だが、先月、プロの試合に勝ってプロ転向できる資格がありながら「とりあえず来年いっぱいは、アマチュア選手として国際的な試合に出たい」と、しっかりとした自分の進路を持っている。
「僕は、どちらかといえばアイアンが大好きなんですよ。ですから、それを武器に、このコースも攻めて行きたいと思います」
平均飛距離が300ヤード…それでもドライバーの飛距離にこだわらず「大好きなルーク・ドナルド」のようなゲームの組み立てをしたいという。今年の日本アマでは、間違いなく台風の目になるに違いない。
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