宮内正人(小倉)はこの日のベストスコア、6バーディ・2ボギーの4アンダーパー66をマークして、東京ゴルフ倶楽部のコースレコードタイの出色の出来で、前日の59位タイから通算1アンダーパーの8位タイに急浮上して、自身初のマッチプレー進出を決めた。
3オーバーパーでスタートした宮内は、この日は10番からティーオフして、いきなりボギーだったが、11番5メートルのバーディパットを沈めて、取り戻す。13番のパー5は残り30ヤードの第3打を3.5メートルにつけて、バーディ。16番では4.5メートルのバーディパットを決めて、スコアを通算1オーバーパーまで戻した。ハーフターンしたあとは、5番ホール(パー5)で第3打をバンカーに入れ、目玉になっていたバンカーショットをミスし、ボギーとしてしまい、この時点では通算2オーバーパーで、マッチプレー進出は微妙な位置だった。ところが6番から3連続バーディで一気に抜け出す底力を見せた。
この大会を迎えたときは「不安」でいっぱいだった。先週の水曜日(7月3日)に風邪を引いてしまい、38度の熱を発して、6日の土曜日まで寝込んでいた。そのため練習をすることができず、7日の日曜日は会場に移動し、大会前日の月曜日に練習ラウンドをこなすのがやっとだった。調整不足は否めなかったが、仕方がない。第1ラウンドは「パープレーで回ればいい」と思っていたが、結果は3オーバーパー。カットラインが通算1オーバーパーくらいではないかという周りの予想に正直「やばいな」と思った。
しかし、第2ラウンドのこの日、前日まで「速い」と感じていたグリーンのタッチが合ってきた。ショットもいい感じでかみ合って、この日のベストスコアをマークする快進撃につなげたのだ。
いよいよ明日からはマッチプレー1回戦に突入だ。宮内はこの大会は昨年に続き2回目の出場だ。残念ながら昨年はマッチプレーまで進めなかったので、今年は「優勝を狙って」昨年のリベンジを図りたいところだ。体調も良くなり、不安材料はない。1回戦の対戦相手は徳山雄大(山口福祉文化大)。このまま好調をキープして、1回戦を突破できるか、注目したい。
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