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Championship Reports
競技報告
【終盤で逆転勝ちを収めベスト8入りを決めた松本将汰】
第3日 競技報告:JGA 写真:Gary Kobayashi
松本将汰(東北福祉大)は2回戦で劇的な勝利を収めた。対戦相手の久志岡俊海(グリーンバーズ)に11番ホールを終了した時点で3downを喫していた。その後、14,15番ホールを連取し、1downまで盛り返したが、16番ホールを逆に取られ、2downで17番のドーミーホールを迎えた。それでもキャディと「最終ホールまでいければ何か起こるかも」と話をして、挑んだ。17番は久志岡がバンカーに入れてボギーとし、パーの松本が獲り、1downとする。
そして18番ホール(440ヤード パー4)。ティーショットを右のラフに入れた松本の第2打は「いい感じで」打てたが、ボールはグリーンに止まらず、奥のラフにこぼれてしまう。対する久志岡は、ピンの左に2オンに成功。この時点ではリードしている久志岡のほうが圧倒的に有利だった。

このホールを取らないと後がない松本にとっては、第3打のアプローチを入れるしかなかった。しかし、チップインを狙ったアプローチは、カップの右を通り過ぎ、2.5メートルのところで止まった。万事休す。誰もが思った。ところが、2パットで勝ちを収めることができる久志岡のバーディパットは、下り傾斜もあってボールの勢いが加速し、3メートル近くオーバーしてしまう。久志岡は返しのパーパットも外してしまい、逆に松本は上りのフックラインのパーパットをきっちりと沈め、ゲームをオールスクウェアに戻す。

こうなると流れは完全に松本に傾く。エキストラホールに突入した勝負は、19ホール目で決着がついた。ティーショットで右のバンカーに入れた松本は、残り135ヤードの第2打を9番アイアンで打ち、ピン左上2.5メートルにつけた。この下りのスライスラインのバーディパットを決めた松本がこのマッチに勝利した。

松本にはある思いがあった。実は大学の先輩である古田幸希が午前中の1回戦で久志岡に敗れていたのだ。その古田から2回戦を前に「勝ってこいよ」と言われ、「先輩の仇を」とろうと思っていたのだ。試合に負けても応援に回ってくれた古田の前で、その思いを遂げることができた。

準々決勝では、オーストラリアのキャメロン・デービスと対戦する。「喰らいついていきたい」という松本の粘り強いプレーが明日も見られるか、楽しみだ。

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