準々決勝に駒を進めた杉山知靖(中央学院大)は、マッチプレーの勝因に2番ユーティリティーを挙げた。使い始めたころから「好きなクラブで安心できる」と絶大な信頼を寄せる。このクラブひとつで、いわゆるスティンガーと呼ばれる「低い弾道や飛距離の出るドローボール、中弾道のフェードボール」といろいろな球筋を打ち分けられる。ドライバーの調子が悪いときでも、このクラブがあれば「何とかなる」と言う彼にとっては魔法のクラブだ。この日も1,5,7,11番、状況によっては14番でもティーショットに使った。「フェアウェイキープを心がけ、ピンに対してフェアウェイの対角線上のポイントを捉えるようにした」。これによりピンを狙いやすくしているのだ。
準々決勝の相手は、同じ学年の東北福祉大の佐藤大平(神有)だ。お互いに良く知っている相手だ。「自分の持ち味である堅いゴルフでパーを重ねて行きたい。チャンスがあれば」獲って行き、流れを作りたいところだ。そのためには「風が吹いてくれると、ありがたい」という。風が出てくれば、得意の2番ユーティリティーで低い球で攻めていくことができるからだ。
ただし、残念ながら予報ではあまり風が吹かない。杉山自身が旋風を巻き起こしてくれることを願っている。
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